CO2冷媒冷凍機「スーパーグリーン」

システムのご提案

CO2冷凍機に日本熱源システム独自の様々なシステムを組み合わせることで、
更なる省エネや、冷凍機の幅広い活用が可能になります。

① 排熱回収システム

排熱回収型冷凍機では、圧縮機の吐出熱を利用して、温水や温ブラインを作り出します。
本来ガスクーラーで外気に放出している熱を無駄にせず温熱源にするため、システムとしてトータルで省エネを図ることができます。

高温取り出し:60℃以上
低温取り出し:30~40℃
排熱回収能力:3kW~10kW(F-2型)
取り出した温ブラインの用途
  • 洗浄用の温水に
  • ユニットクーラーのデフロスト用に

② パラレルコンプレッションシステム

通常のSG-Cシリーズ(冷蔵用CO2冷凍機)に受液器圧力保持用圧縮機を別にパラレル接続することにより、受液器圧力保持圧縮機の運転を軽減し、システム全体の運転効率をアップさせます。

省エネ化の例(SG-Cシリーズ夏季運転場合)

1台の圧縮機の場合の運転量の配分(夏季)
冷却 50%:受液器圧力保持運転 50%
受液器圧力保持運転をパラレル接続し、個々の圧縮機に運転を配分
冷却 50%:受液器圧力保持運転 30%

→通常のSG-Cシリーズに比べCOP20%改善
猛暑地域での効率アップ、蒸発温度を下げることができるなどのメリット

③ ハイドロパッドシステム

CO2冷凍機のガスクーラーに取り付けたハイドロパッドに水を流すことにより、高圧側の冷媒温度を下げ、冷凍機の効率をアップし、省エネに繋がります。
散水方法に比べ、水の飛散や風の影響を受けにくい仕様になっています。
また、ガスクーラーの熱交換器フィンに直接水をかけないので、フィンの汚れや腐食がありません。
長期使用で劣化したハイドロパッドは簡単に交換することができます。

④ 冷凍-冷蔵 同時・切替運転システム

用途
  • 冷凍と冷蔵を同時に使用する倉庫
  • 冷凍と冷蔵を切り替えて運用する倉庫
  • 冷凍庫の前室

冷凍-冷蔵 同時運転

1台の冷凍倉庫用CO2冷凍機を使用して、同時に冷凍倉庫・冷蔵倉庫を冷却することが可能です。冷凍庫と冷凍庫前の全室を冷却するのに最適です。

冷凍-冷蔵 切替運転

1台の冷凍倉庫用CO2冷凍機を使用して、倉庫内温度を切り替え、時には冷凍倉庫として使用し、荷物の入れ替えがあれば切り替えて冷蔵倉庫として使用することが可能です。

冷凍運転(二段圧縮運転)

冷蔵運転(単段圧縮運転)

⑤ ブラインチラー・ウォーターチラーシステム

用途
ブラインチラー:
製氷、冷凍冷蔵倉庫、ビール工場の炭酸ガス捕集用設備
ウォーターチラー:
冷蔵倉庫、食品工場の冷却、空調設備

ブラインチラー

氷点下のブラインを作り出し、ブラインを循環させることで、製氷や倉庫の冷却を行います。
ブラインチラーでは、CO2のユニットクーラの代わりにブライン熱交換器を配置します。
熱交換器にはプレート熱交換器かシェルアンドチューブ熱交換器を利用します。
低温用のフリーザーには、二段圧縮型もご用意できます。
ブラインの種類は、塩化カルシウムやエチレングリコールをはじめ、お客様の用途に合ったものをご相談の上、採用します。

  • ブライン温度:5℃~-30℃
  • 冷却能力:30kW~160kW

CO2冷凍機対応のシェル&チューブ蒸発器を自社で開発・製造

自社製造のシェル&チューブ蒸発器により、塩化カルシウムブラインにも対応します。
製氷工場に最適なCO2ブラインチラー冷凍機です。

ウォーターチラー

冷水を作り出し、冷水の循環させることで、倉庫の冷蔵や空調設備として利用できます。
ウォーターチラーは、ブラインチラーをベースにブラインの代わりに冷水熱交換器を配置します。
熱交換器には、プレート熱交換器を利用します。

  • 冷水出口温度:+7℃
  • 冷却能力:30kW~76kW